本日は、題名の通り「物件を探し始めるベストタイミングはいつなのか?」についてお話をしていきます!
日本と台湾では、物件を探し始めるタイミングが大きく異なります。
【参考コラム:日本と台湾における賃貸契約の流れと期間の違い】
https://papago-taiwanheya.com/column/detail/14
結論から申し上げますと、物件を探し始めるベストタイミングはズバリ入居の10日~1週間前です!!!
「え~~~!そんなの遅すぎて不安」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。これが台湾のスタンダードなのです!!日本と台湾の物件探しの特徴を一言でまとめると:
・日本は探し始めるのは早いが、見学から入居までのスピードが遅い
・台湾は探し始めるのは遅いが、見学から入居までのスピードが早い
とちょうど真逆になります。なので、日本の常識で部屋を探していても、大家さんに全く相手にされず契約になかなか至れないということになります。
まずは、「ギリギリになって探し始めるなんて不安!」とか「早めに決めたほうが安心できる」という概念を捨てましょう。その概念は台湾では通用しません。
台湾でいい物件を確保するには、台湾人と同じで、「探し始めるのは遅くていいので、見学から入居までのスピードを極力速くする」この1点につきます!
なぜこのような違いが起こるのでしょうか?別に台湾人がすべてのことにおいて、同じ行動をしているわけではありません。台湾人も大学入試のためには、高校1年生から準備を始めますし、旅行に行く時のホテルはかなり余裕をもって予約します!台湾人の民族性は、世界的に見れば、日本人とかなり近く、どちらかと言えばちゃんと準備をして臨む人たちです。
ではなぜ不動産の契約においては、違いが生まれるのでしょうか?
上記の参考コラムをご覧いただくとわかるように、日本では数週間かかる手続きが、台湾ではわずか1日で終了してしまいます。この点が大きく関係しています。
一例として、日本で4月1日から住む新居を探すとするとこんな感じのスケジュールになるでしょう。
【日本の場合のスケジュール】
3月1日 |
候補となる物件をいくつか内見 |
3月4日 |
気に入る所がなかったので、他の物件をいくつか内見 |
3月5日 |
お申込み(仮押さえ) |
3月6~12日 |
入居審査期間 |
3月13~20日 |
契約及び支払い手続き |
4月1日 |
入居 |
日本では、入居審査や契約書の郵送等に時間がかかるため、入居の一カ月前から物件を探し始めるのがベストのタイミングです。契約と支払いがすべて済んだのち、10日間くらいで入居となるので、大家さんとしても家賃が発生しない空部屋の期間はそれほど長くありません。
しかし、入居審査・契約・支払が1日で済んでしまう台湾はどうでしょうか?
【台湾の場合のスケジュール】
3月1日 |
候補となる物件をいくつか内見 |
3月4日 |
気に入る所がなかったので、他の物件をいくつか内見 |
3月5日 |
お申込み・入居審査・契約・支払い手続き |
4月1日 |
入居 |
見てわかる通り、1カ月近く部屋が空いてしまいます。家賃が発生するのは4月1日からなので、3月6~31日は家賃が発生しない期間になってしまうと言うわけです。
大家さんからすると「遅くとも3月10日くらいには入居して家賃を払ってくれ、それが嫌なら、もっと早く入居してくれる人を探すから、今回の契約はなしにしよう」となってしまいます。
もちろん、大家さんの中には日本のスケジュール感を理解してくれている方もいらっしゃることも事実です。ただし、台湾の慣習として、「探し始めるのは出来るだけ遅く、決めるのは出来るだけ早く」という状況があると言うことは頭に入れておきましょう。