こんにちは!今回のコラムは、駐在員さんのあるあるテーマです!
毎年、春になると、台湾への駐在が決まった方からの問い合わせが増えてきます。
ここで必ずと言っていいほどおこるのが、「台湾大家さんのスピード感と、日本本社のスピード感のギャップ問題」です!
【コラム:日本と台湾における賃貸契約の流れと期間の違い】
https://papago-taiwanheya.com/column/detail/14
こちらのコラムにもある通り、台湾は内見から契約・入居までのスピードがかなり速いです。
上記のコラムでは個人契約の場合のお話をしていますが、これが法人契約ともなると、そのスピード感にはさらに大きな開きが出来てます。さらには、通常の個人契約であれば、「郷に入っては郷に従え」と思い、自分自身がこれを理解して、台湾のスピードに合わせればすむ問題ですが、会社契約となれば、そうはいきません。
一部例外もありますが、多くの会社では、内見後、社内稟議を通す必要があると思います。会社によりけりですが、社内稟議には1週間くらいかかる所が多いです。さらには、そこから送金手続きを行うとなると、1カ月近くかかる会社も少なくないようです。
しかしながら、契約のほとんどが個人契約で、法人とはいっても中小企業が多く、意思決定が速い台湾においては、稟議から送金に1か月近くもかかると言うことを理解してくれる大家さんはほとんどいないのが現実です。
※ただし、例外として、以下のような場合は稟議の間、お部屋をキープしてくれます。
例外①:元々、日系企業をはじめとする外資系企業の駐在員に貸すことを前提にしている場合
→台湾人が借りない高級物件(ワンルーム基準で、家賃4万台湾ドル以上)が中心。2~3萬台湾ドル代(同じくワンルーム基準)だと台湾人も借りる方がいるので、時間のかかる外資系企業より、ローカルの台湾人に貸そうというインテンシブは働いてしまう。
例外②:大家さんが日本で仕事をしていた等で日本企業の習慣を理解している場合
→正直、まれなケース。この例外に当たることはあまり期待できない。
それでは、以下のような場合はどうしたらいいのでしょうか?
今回は、この解決方法をお教えします。解決方法はずばり2つしかないと思います!
●方法A:上で述べたように、社内稟議のことを理解してくれる大家さんを探す方法
●方法B:予約金を自分で立て替え、会社から大家さんに支払われた段階で、大家さんから返金してもらう方法
上でも述べた通り、Aの方法は、あまり現実的ではありません。日本の企業で仕事をしたことがある大家さんはほとんどいないですし、ましてやよほどの高級物件でなければこの手は使えません。
となると、現実的にはBの方法でとなります。弊社のお客様もほとんどの方がこちらの方法を取っています。
例として、3月1日に内見をして、4月1日に入居する場合は、以下のようなスケジュール感になります。分かりやすく図化してみました!
このやり方であれば、大家さんと会社のどちらの要求も満たすことが出来ますね。
一次的には、お客様本人が予約金を立て替えないといけないので、負担にはなりますが、最終的には全額返ってくるものなので、そこはぐっと堪えましょう。
ちなみにこの場合の予約金の額ですが、社内稟議にかかる期間にもよりますが、家賃半月分から1か月分が妥当でしょう。予約金の額は、交渉できるので、負担が厳しい場合は事情を説明して、なるべく低く設定してもらいましょう。
文字で書くと、少し難しいかもしれませんが、この仕組みを理解しておかないと、いい物件があってもなかなか契約までたどり着かないということになってしまいます。
もしも理解できないところがあれば、ぜひ弊社までお問い合わせ下さい。