本コラムでは、台湾(特に台北)の短期契約についてまとめております。
最近、弊社では短期留学や長期出張のため1~3カ月程度の短期契約を希望されるお客様が増えてきています。
しかし残念ながら、台北ではマンスリーアパートという概念はまだまだ確立しておらず、日本のような感覚で気軽に探すことは難しいという問題があります。
弊社では、お客様のニーズに答えるため、出来る限りの物件を紹介しておりますが、それでも日本に比べて、選択肢が少なかったり、条件が悪くなってしまうと言うことは頭に入れて置いて下さい。
方法①「日本と同じくマンスリーマンションを探して契約する」
日本に比べ、圧倒的に数は少ないものの、台北にもマンスリーマンション自体は存在しています。その数は賃貸向けのアパート全体の1%にも満たず、選択肢はかなり限られていると言わざる得ません。マンスリーアパートは、留学生が多いエリア(古亭・台電大楼駅周辺)と出張者が多いエリア(中山区)に集中しており、この辺りであれば、比較的容易にマンスリーでの契約が可能です。
★メリット
・1カ月から借りられる
・システムが確立しているので、交渉等の手間がかからない
・事前予約が出来るところが多い
★デメリット
・選択肢がかなり少ない
・特に、古亭・台電大楼駅周辺と中山区以外では物件がほぼ皆無
・ビジネスとして行っているので家賃が高い傾向にある
方法②「年間契約のアパートを交渉して短期で契約する」
台北にあるお部屋の99%は年間契約向けのアパートです。最低でも1年の契約を要求されます。しかしながら、交渉することで短期契約に応じてくれる大家さんも中にはいます。
ただし、仮に応じてくれたとしても、家賃は年間契約より割増されるので注意が必要です。
どれくらい割増になるのかは交渉をしてみないと分かりませんが、一般的には、3カ月契約で2~4割増し、半年契約であれば1~2割増しくらいが相場になります。
★メリット
・マンスリーマンションのないエリアでも短期賃貸が出来る可能性がある
★デメリット
・最低でも3カ月以上の契約を求められる(1~2か月はほぼ不可能)
・交渉に手間がかかる
・交渉に成功しても、契約までの間、年間契約のお客様が現れると横取りされる恐れがある
・予め家賃が分からないので、予算がつかみにくい
方法③「年間契約をして、途中で違約金を支払い退居する」
この方法は滞在期間を延長する可能性のあるお客様のみに限らせて頂いております。例えば、「長期留学をしたいけど、適応できるかまだ分からないから、まずは3カ月様子を見て、問題なければ1年に延長しよう」とか「試験的に半年、台湾で顧客開拓をするけれども、その後、継続的にビジネスを続けるかどうかはこの間の売り上げ次第」などという場合がそれに該当します。
大家さんにより異なりますが、賃貸物件の違約金は家賃1か月分である場合が多いので、違約金を払えば、何時でも退居することが出来るわけです。
ただし、いくら法的に問題ないとはいえ、初めから途中解約をすることが確定しているのに大家さんにそれを隠して契約をするのは、道徳的に良くないので止めておきましょう。大家さんに迷惑をかけることになってしまいます。
★メリット
・物件の選択肢が3つの方法の中で一番多い
・基本的にすべてのエリアから物件を選べる
★デメリット
・途中で退居することになった場合は、違約金が発生する
・違約金が2カ月に設定されている場合もあり、そうなると損失が大きい
・法的には問題ないが途中解約となると大家さんの心象は良くない
弊社も最善を尽くしてはおりますが、まだまだ台北での短期賃貸は難しい状態にあります。
お客様のご理解のもと、一緒に理想のお住まいを探していければとスタッフ一同心より願っております!